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12. 天国への階段

2006年11月24日 00:25

今回の主要目的の一つとしていた場所へ向かう。
5年前のこの日、僕は朝までCNNを呆然と見つめていた。
2機目の突入、逃げ惑う人々、そして崩壊。
見ておかなければいけないという気持ちだけが、そこに歩を進ませた。

駅を出てチャイナタウンを南へ、フィナンシャルディストリクトへ向かう。
すれ違う人は皆、俯いて歩いてるような気がする。
僕は教会を見上げていた。
あれから、世界は何か変わったのか。
現実的ではないが、良くなってると思いたい。
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WTC跡地のフェンスには、大勢の人が手向けた花が連なっている。
パス・ステーションの「9.11 Remember Here」の文字を通り過ぎた。
一角にあった星条旗には様々なパッチが貼ってあり、
それは警察官や消防士達のエンブレムのようだ。
びっしりと書き込まれたメッセージの中の一文、「Happy Birthday in Heaven」。
隣には涙を流し、メッセージに語りかける年配の女性と、
彼女を支える夫と思しき男性。
当時僕ができたのは、駐在員の安否確認だけだった。
ここで誰か知人を失った訳でもない。
でも、堪えきれないものが少しだけ、僕の目からも溢れた。
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日も暮れて、WTCから空に伸びるライトアップの光を仰ぎ見る。
天国への階段。
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あの日から、世界は良くなったのか。
平和主義者でもなんでもない僕は、また考えてみる。
僕にはスケールが大きすぎるが、皆そうしようと思っているはずだろう。
そして親しい人を失った想いを、想像する事ができなかった僕に嫌悪する。
これは人格的欠陥。
いずれその事を考え、恐怖や悲しみを覚える日が来るのだろう。

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11. 演歌な人

2006年11月18日 21:58

講義も最終週になったある日、不意にタカから飲みに行こうとの誘い。
普段はあまり会話もないし、気が付けばいたり、いなくなってたりと不思議な人だ。
面白そうなので、たまには誰かと飲むのもいいだろう。
ここに来てからは初めてだ。(本業もあることだし…)

何時もの如く仕事を済ませた夕方、示し合わせてオフィスを出る。
何故か二人とも、カオリに隠れるようにコソコソと。
少なくとも、僕は何か後ろめたい気持ちを感じていた。

どこと店を決めてる訳ではなく、ふらふらと行きつけのBar周辺を徘徊していた。
僕が一人で飲み歩いてる事は、誰も知らない。
程なく決めたMid Eastにある居酒屋に落ち着いて、懐かしのASAHIを味わう。
日本のビールはやはり美味いなぁ。
彼は日本酒党らしく、カップ酒に大喜びしている。
日本酒がブームだとは聞いているが、確かに、
ニューヨークで”ワンカップ大関”は面白いかもしれない。
日本酒は翌日酷い目にあうので、僕は遠慮しておく事にする。

話は講義の事や日本での事、仕事と一通り自己紹介にも似た内容で進んだ。
大阪出身の彼との会話は、自然とこちらまで同じような言葉使いになる。
意外と話せる、十分に面白い人だった。
ただ、自己表現が得意でないだけかもしれない。

当り障りのない内容に、欲しい情報も十分引き出す事ができただろうか。
ニューヨークで仕事をしていきたいと考えているタカに、
望みは薄いと感じながらも、ニューヨークに来た本来の目的を伝えた。
最後に「Snafu Bar」で打ち上げ、その夜は彼と別れた。

急な誘い。
きっと僕と同じで、日本語が恋しかったのだろう。
彼は時々、公園で歌っているらしい。
もう会う事はないだろうけど、もしまた行く事があったら、
ギターで演歌を演奏している人を探してみよう。
アメリカで聞きなれない音楽は、きっと見つけられる。

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10. ニシヘ

2006年11月03日 14:54

カオリから、イントレピッド海上航空宇宙博物館なるものがあると聞いた。
太平洋戦争から朝鮮戦争、ベトナム戦争に参加した歴戦の空母、
「Intrepid」は現在、46th Stと12th Aveのハドソン川に係留されている。
彼女は誰かと行く予定だったが、何らかの理由でキャンセルになったようだ。
一緒に…などとは、言えない。

自称「飛行物体ヲタ」の僕は、ラップトップやテキストなどの重い荷物を持ったまま、
まだ暑さが残るマンハッタンを軽い散歩のつもりで西へ向かった。

カオリはと言うと、来週から始まる休暇をどのように過ごすか計画中のようだ。
ナイアガラ・フォールズまで足を伸ばすつもりらしい。
行ってはみたいものの、時間と予算が限られた僕に見る機会は訪れないだろう。
(バスツアーで片道9時間?)
画像は提供してくれるとの申し出。
ありがたく頂戴する事にする。

ミネラルウォーターを片手に、周囲を見ながらのんびりと進む。
42nd Stを真っ直ぐ、5th Aveを抜けBroadwayを越え、
8th AveのHell's Kitchenと呼ばれる地域に入った。
急に喧騒から開放されたような、静かな再開発地域だ。
安全になったとは言え、夜の一人歩きはしたくない。
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歩き始めて30分ほどだろうか、川に突き当たる。
対岸にはNew Jerseyが見える。
同じマンハッタン内でも時間の流れが明らかに違い、水場はなぜか僕の郷愁を誘う。
川沿いの遊歩道やサイクリングコースは、平日にも係わらず賑わっていた。
皆楽しそうに見えるのは、僕が一人でいるせいだろうか…
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一人の旅行者となった僕は、ランドマークのIntrepidを外から眺め、
56th・57th Stから30th Stと歩きながら、各所をカメラに収めた。
お約束のMadison Square Garden、Empire State Builなどだ。
さらに何時もの、「Snafu Bar」を経由して部屋に帰る。



4~5時間は歩いていただろうか。
こんな距離、一人じゃなければ無理かもしれないな…

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9. 休息(2)

2006年10月28日 13:29

中は思ったよりも広く、長いカウンターと階段を上がったところにあるソファ席、
地下にはビリヤードテーブルやビデオゲームが置いてある。
ソファ席の奥には暖炉が設えてあり、親しい間柄の人達が寛ぐのだろう。
まぁ僕には縁のないところだ。
足元が見えない位、暗い。
うるさいと思う一歩手前のボリュームでかけられるRock。
ん、なかなかいいね・・・

仕事帰りに立ち寄ったであろう人達の間に入り、
金髪の女性スタッフに(美しかった)Brooklyn Lagerを注文してみる。
あまり冷やされずに提供されるそれは、
アメリカで飲んだどんなビールより、文句なしに美味い。
ライトラガーばかりのアメリカ人には、ビールの味が分からないのかと思っていた。
「ポップコーンは欲しい?」
大ぶりの皿に山と盛られたポップコーンを摘まみながら、
4パイント(1パイント=0.47リットル)を飲み干して地下鉄の人となる。

一件目にして気に入る店に出会えた幸運。
この日は看板の改装中であったようだが後日、「Snafu Bar」という店である事が分かった。
(SNAFUとは本は軍隊スラング。
Situation Normal All Fucked Up = 異常なし、いつも通りメチャクチャの意)

この店には顔を覚えられる程度に通った。
(というか、気に入ってしまった為、他の店には行かなくなってしまった)

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8. 休息 (1)

2006年10月24日 00:14

毎日のように歩き回り、気候や習慣、言葉、この街自体にもようやく慣れてきたのかと思う。
全速力で走り抜けてきて感があった訳だが、息つく場所をまだ探してなかった。
宿り木と言えばいいのだろうか。
求めたのは、ゆっくり"酒"が飲める場所だ。
僕にはなくてはならない場所。
部屋で飲むビールは、ただ消費する為だけのものであって、
美味くもなければ酔える訳でもない。

日没が19時半位のこの時期、仕事が終わって外に出ても、
まだ十分明るさを保っている。
僕の嗅覚を惹きつけるところはないかと彷徨ってみた。
程なく47th St、3rd & Lex.AveにBarが見つかったが、看板はなく中は暗い。
(この日は看板が改装中であった。画像は最後に行った日に撮影)

外から見ると辛うじてMLBを流しているのが確認できる。
近くには日系の居酒屋風店舗も見受けられたが、この怪しげな店に妙に惹かれた。
危険かもしれないという思いは微塵も感じなかった。
入り口に立つ巨大な黒人男性を除けば…
(泥酔者や厄介者の排除にあたるスタッフだろう)
僕も小さい方ではないが、見上げるようなスタッフに一声掛けて、一瞥を貰う。

IDを見せろと凄まれるかと思ったが、どうやら入店を許されたようだ。

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