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4. 散策

2006年10月06日 02:05

どうしようもない気分で目が覚める。
夜中に幾度となく。

そんな日を2日ほど過ごしたろうか。
まるで食欲も湧かず、殆ど食べる事もせずに眠っていた。
このまま無益に過ごしても改善する見込みのない僕は、
とりあえず外に出てみようと思った。

足元がふらつく。
そりゃそうだろう。
着いてから口にしたのは、日本で言うところの500ml缶ビールが12本。
「うん、我ながら…だらしない。」
言葉に出して自嘲してみた。
少し開き直れたような気がした。

マンハッタンへの地下鉄車内、
僕がここへ来る羽目になった理由の一つを考えた。
安全と危険の境目が分かるからだ、と言う。
そんなの認識してる訳がない。
臆病だから境目までも近づけないだけだ。
じゃあ、試してみようか。
邦人被害のニュースが、一瞬頭を過ぎる。

思いつくままに歩いてみた。
東西南北、気が向く方向へ、気が向かない方向へ。
どこが安全で危険なのか、まるで感知できなかった。
所詮マンハッタンの歩ける範囲など、殆どが安全なんだろう。
苦笑いが浮かぶ。

どのくらい歩いたか見当がつかなくなり、
夜と言える時間にようやく無事、部屋に帰ってきた。
手には近所に見つけたスーパーの袋を下げて。

この日は簡単に食事を済ませ、また何本かのビールを空け、
深夜まで意味の掴めない映画を見ていた。
なんとかこの国の時計に馴染み始めたようだ。
普通の人達とも、意識が合っているかを確認できた。
それでもまだ解消されない違和感を感じて、この日を終えた。

僕は何に対して畏怖を持っているのだろう。

翌朝、まだ時差ボケの残る頭を、無理矢理シャワーで起こした。

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